救命救急センターのご案内

救命救急センターEmergency & Critical Care Center

当院救命救急センターは2006年に開設し, 現在まで福岡県のみならず、九州全域より重症患者を24時間体制で受け入れています。専任医師も30名前後となり (小児救命センター, 集中治療部含む), 全国でも有数の規模となっています。今後も地域の救急医療の最後の砦としての役割を果たすのみならず, 広域災害, 原子力災害における災害拠点病院として, さらに一般社会に対する災害・救急医療の教育・啓発施設としても貢献を続けていきます。

救命センター長 ご挨拶

救命救急センター長 赤星朋比古
救命救急センター長
赤星 朋比古
(救急医学講座 教授)

九州大学病院救命救急センターは、2006年8月に開設された三次救急医療施設です。当センターでは、多発外傷例や重症例を含めた外傷疾患、循環器疾患・呼吸器疾患・脳卒中などの内科系救急疾患、小児救急、3次救急医療を必要とする精神科疾患、その他、耳鼻咽喉科疾患や眼科疾患など、あらゆる分野の患者さんに、24時間体制で対応しています。小児救命救急センター、脳卒中センターを併設しており、ECMOセンターとも連携してスタッフ、医療設備、医療サービスの充実に力を入れ、ヘリポートを玄関口として福岡のみならず、広域からの重症救急患者の受入も積極的に行っています。特に重症心疾患、移植医療を必要とする臓器不全などの医療に対する最後の砦として、九州大学病院の各診療科の専門医と協力しながら救急医療を行っています。 当センターの強みは、各科から派遣された内科系、外科系専門医をベースとした救急医から構成されており、絶えず最新かつ的確な専門医療を専門各科とともに連携して提供できるところにあると思います。また、九州大学病院は災害拠点病院としてのDMATをはじめとした災害医療活動にも力を注いでいます。 教育に関しては、福岡地域メディカルコントロールへの積極的な協力と、救急救命士や院内の研修医やメディカルスタッフの教育に力を入れ、BLS, ACLS, JPTEC, JATECなどの講習会の開催や、呼吸管理セミナー、重症患者管理に関する勉強会などを定期的に開催しています。

九州大学病院救命救急センターは、患者中心の医療を大切に、九州大学病院としての総合力を十二分に発揮できるよう多職種によるチーム医療を推進してまいります。これからも患者さんには、安心して診療を任せていただき、満足して社会復帰していただけるよう、頑張っていく所存ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。

診療内容

救命救急

救急隊による搬送患者、他医療機関から紹介される重症患者を受け入れています。

対象疾患
内因性疾患

呼吸不全、ショック、脳血管障害、急性冠症候群、重症感染症、肝不全、腎不全など

外因性疾患

多発外傷、広範囲熱傷、中毒など

実績紹介

症例区分 施設の全症例数
(2022年)
救急搬送 2,174件
心停止 95件
高エネルギー外傷 173件
救命救急センターICU入院患者 433件
県外からの救急搬送 61例(心不全12、小児9 肝不全5、その他)
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