九州大学病院集中治療部は1969年4月に開設されました。これは本邦の集中治療の歴史の中でも黎明期にあたり、九州地方では最も長い歴史を有しています。治療対象は心臓外科手術や臓器移植手術といった外科系診療科の術後管理や、院内発症の重篤な内科病態(敗血症、急性呼吸・循環不全など)、また当院での提供する医療の専門性を反映し、新生児から90歳代の高齢者まで幅広い年齢層にわたり、その重要性は年々増しています。
特定集中治療室管理料1算定 12床
手術後予定入室:心臓・大血管手術、臓器移植手術(心・肝・腎・膵・小腸)、開頭手術など。
緊急入室:敗血症、急性呼吸・循環不全、心停止蘇生後、意識障害・脳卒中、急性腎障害など
成人から小児・新生児まで、当該科の診療を集中治療部の専任スタッフが救命救急センタースタッフと協同して専門的立場から支援し、関連する診療科・診療部門と緊密な連携をとりながら高度な集中治療を行うことで、患者さんの状態安定・改善を目指します。また医療安全に配慮し、高度かつ安全な集中治療を提供することを目指します。
期間 | 2019.1.1~12.31 | 2020.1.1〜12.31 |
入室患者数 | 1111人 | 1089人 |
緊急入室患者割合 | 21.2% | 21.7% |
平均在室日数 | 3.3日 | 3.1日 |
ICU内死亡率 | 3.1% | 2.5% |
人工呼吸器使用患者割合 | 59% | 49% |
血液浄化療法実施患者割合 | 10% | 11% |
VA/VV-ECMO実施患者数 | 16人 | 18人 |